『変身サイボーグ記念館』 ブログ

このブログは、タカラの「変身サイボーグ」シリーズを中心に、12インチのアクションフィギュアを紹介する
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 このところ、ダンとアンヌについて取り上げてきたので、今回は「ウルトラセブン」にまつわる、ささやかな自慢話を書かせてください。

 いまから何年か前、バンダイから「ウルトラセブン」トレーディングカードが発売されました。

 トレーディングカードというのは、「ポケモン」や「遊戯王」カードのように、絵柄の違う数枚のカードが小さなビニールの袋(パックという)にはいって売られていて、ファンはそのパックを買い足しながら、数十~数百種類のカードを少しずつ揃えていくという仕組みになっています。

 パックの中にどんなカードがはいっているのかは、買って、袋を開けてみるまでわかりませんから、珍しいカードが出れば喜び、すでに持っているカードばかりだとガックリするという、何となくギャンブルにも似た喜怒哀楽を味わわせてくれる商品と言ってもよいかもしれません。
(ただし、1パック300円くらいで売られているカードの原価は、おそらく10円か20円といったところでしょうから、実にうまい商売を考え出したものです。)


 しかし、まぎれもない「ウルトラ」世代である私は、「ウルトラセブン・カード」が発売されると、もちろん何パックかを買い求めてしまいました。

 そして、買ったパックを一日ひと袋ずつ開封していくのを楽しんでいた、そんなある日、なにげなく開いたパックから出てきたのは「ダン&アンヌ・Wサインカード」(写真中央)。

 それは、ダン役の森次晃嗣さんと、アンヌ役のひし見ゆり子さんの直筆サインがダブルではいった、大変なお宝カード(多分)ではありませんか。

 普段は、それほどクジ運の良い方ではない私も、その時ばかりは運命の神様に深く感謝したものでした。


 しかし、その後の私が、いまひとつクジ運に恵まれないのは、もしかするとその瞬間に、一生のクジ運のすべてを使い果たしてしまったせいなのかもしれません。
 それが良かったのか、悪かったのかは、多分、運命の女神だけが知っているのでしょう。

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「ウルトラQ」に始まる「ウルトラ」シリーズには、多くのヒロインが登場しました。

 それぞれの世代にそれぞれの「ウルトラマン」がいるように、それぞれの人にとって思い出深い「ウルトラ・ヒロイン」がいるのは、おそらく当然のことでしょう。

(これにくらべると、「ライダー・ヒロイン」と言われても、あまりピンとこないのは何故でしょうか)

 そして、そんなウルトラ・ヒロインの中でも、現在に至るまで最も高い人気を誇っているのは、間違いなく「ウルトラセブン」に登場した「友里アンヌ隊員」でしょう。


 その人気を反映して、アンヌ隊員はこれまでに何度も商品化されてきました。

 写真にうつっているのはタカラから「クールガール」シリーズの一点として発売された「アンヌ隊員」。
 隊員服の色や髪の長さから考えると、「ウルトラセブン」シリーズ後半のアンヌをイメージした商品かもしれません。

 クールガール・シリーズの一点だけあって、付属品や衣装も十分に満足のいく出来ですが、最もうれしかったのは、大手玩具会社の製品であるため、これまでに発売された他の12インチ・アンヌ・フィギュアよりも価格の設定が低めであったこと。
 おかげで彼女は、我が家にやってきた最初のアンヌ人形となったのでした。

 少しだけ気に入らないことといえば、人形の顔が、クールガールというシリーズを意識しすぎたものになっていること。もう少し実際のアンヌに近い表情を再現してくれれば、言うことはなかったのですが。


 なお写真右側は、ファイブスター・トイの「モロボシ・ダン」フィギュア私服バージョン。

 最近、メディコム「RAH」シリーズの「モロボシ・ダン」の商品写真が公開されましたが、そちらはもう少しほっそりとして、精悍な印象の顔つきでした。

(それにしても、RAH「ウルトラセブン」の封入チケット申し込み商品は、なぜ「ダン」と「ニセウルトラセブン」なのでしょうか。
 どうせなら「ニセウルトラセブン」ではなく、「キリヤマ隊長」や「ウインダム」など、この先、商品化されそうにないキャラクターがよかったのですが。。。でも、それだと、誰も買わないか・・・)

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 今回のテーマは「12インチ・フィギュア」ではありませんが、番外編ということでご容赦ください。

 バンダイの「S.I.C.」は、今では発売とともに売り切れてしまう大人気シリーズになりましたが、開始当初はけっしてメジャーな存在ではありませんでした。
 初めのうちはよく商品が売れ残っていて、ワゴンセールのカゴの中などにも入れられていましたし、ホビーショップでも快く予約を引き受けてくれたものでした。

 しかしそんな「SIC」が、現在のように、出荷と同時に店頭から消えてしまうような人気シリーズとなったのは、ちょうど「仮面ライダー・クウガ」が発売された頃からのことでしょうか。

 なぜ急にそうした現象が起きるようになったのかは定かではありませんが、それ以前と同様に、のんびりと玩具店に出かけていって、新商品が売り切れていると知らされたときの驚きは、このシリーズのファンだった人なら、おそらく誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

 それ以降、「SIC」の異常ともいえる人気は、現在に至るまで続いているのですが、ここで話は、同じバンダイの「MOVIE REALIZATION」シリーズに移ります。


 「MOVIE REALIZATION」は、2004年に「SIC」と同じスタッフによって生み出された、「SIC」の別ラインとも言うべきシリーズです。

 このシリーズでは、原型師からパッケージに至るまで、ほとんど「SIC」そのままと言ってもよい商品群がラインナップされているのですが、不思議なことにこちらの方は、まるで初期の「SIC」を見るかのように、売れ残りが多いようにも見受けられます。

 ふたつのシリーズの違いはと言えば、取り上げているキャラクターと、シリーズ名に「SIC」がつくかどうかくらいのものですし、「MOVIE・・・」の方には人気キャラクターである「デビルマン」もはいっているのですから、本当に不思議としか言いようがありません。(こうした現象を見ると、やはり日本人は「ブランド名」に弱い国民だ、という結論にたどり着いてしまうのでしょうか。)

 ちなみに写真は「MOVIE・・・」シリーズの最新作「幻魔大戦・サイボーグ戦士ベガ」。

 たしかにちょっとマイナーなキャラクターではありますが、製品の出来は結構いいですよ。

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 最近は「変身サイボーグ」の話題が続いたので、今日はファイブスター・トイの「モロボシ・ダン」12インチ・フィギュアについて書いてみます。

 モロボシ・ダンといえばもちろん、ウルトラヒーローの中でも一、二の人気を誇る「ウルトラセブン」の地球上での姿。

 ウルトラ警備隊の制服に身を包んだ「ダン」人形は、装備といい、コスチュームといい、表情といい (顔の似方は95点)、ほとんど文句のつけようのない出来です。
 しかも初回出荷版には、「ウルトラセブン」第1話でダンが着用していた「黄色いジャンパー」や「青いジーンズ」などの私服も付属していて、購入者の「着せ替え心」まで十分に満たしてくれるという優れものでした。

 あえて難点を挙げるとすれば値段がかなり高めだったことですが、良い品質のものをコツコツと売るファイブスター・トイの商品であれば、その価格も何とか納得できる範囲内のもの。
 まさにファイブスターの最高傑作と言ってもよい逸品ではないでしょうか。

(なお、本商品の好評にこたえて、その後、隊員服の布地を「グレー」から「ライトブルー」に変えた「最終話バージョン」も販売されました。)


 ファイブスターからは近年、「科特隊・ハヤタ隊員」や、変身後の「ウルトラセブン」フィギュアも発売になっているのですが、「ハヤタ」の方は顔があまり似ていなかったため、「セブン」の方は体型が少々太りぎみであったために、購入を見送ってしまいました。
(でも、「ハヤタ隊員」の初回版に付属していた、科特隊制服の「青いスーツ」はちょっと魅力的でした。)


 なお「モロボシ・ダン」フィギュアは今後、メディコム・トイ「RAH」シリーズからも、限定品として発売予定があるようですが、一体どんな出来になるのでしょうか。

 また同じ「ウルトラ警備隊」では、アンヌ隊員がこれまでに何度か商品化されていますが、タカラの「クールガール」シリーズの「アンヌ隊員」については、いつかこのブログでも書いてみたいと思っています。

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 「ガンメタ」が本当はどんな色なのか、みなさんはご存知でしょうか?

 復刻版の「変身サイボーグ」には、内部メカが「金」「銀」色のものと、人形が「スモークブラック」(メカは銀色)のものとがありました。
 しかし意外に知られていないのが、トイズドリーム限定版の「マジンガーZ変身セット」に付属していた、内部メカが「ガンメタル」色のサイボーグなのではないでしょうか。

 しかし「ガンメタル」版(写真上右)といっても、「銀色」版(写真上左)との違いはかなり微妙で、遠目にはほとんど差がないようにも見えます。

 近づいてみると、「ガンメタ」(写真下右)の方がわずかにメカ表面のつやが少なく、くもった感じなのに対して、「銀」(写真下左)の方はピカピカの鏡面仕上げであることがわかりますが、そう言われてみなければ、ほとんど気がつかないのではないでしょうか。


 実は、我が家の復刻版「サイボーグ」や「ワルダー」達のほとんどは、一度タカラの「お客様相談室」に送られたのち、表面が溶けない素材になって戻ってきています。

 この「ガンメタ」版もその時、一緒にタカラに送ったのですが、最初はタカラの担当者にさえ「銀色」版と間違われて、我が家には「銀色」のサイボーグが返送されてきてしまいました。

 その後、事情を説明して、何とか「ガンメタ」版を返送してもらえることになったのですが、この版は限定生産品のために再生産が行なわれず、結局、胴体は旧製品のまま、両腕と腰から下だけが新素材に交換されて戻ってくることになったのでした。

 復刻版サイボーグは、人形とコスチューム素材との相性のせいで「環境には優しいが、保存には厳しい」という評判を呼んでしまいました。
 しかし、交換のためのやり取りの際も、お客様相談室の対応は実に素晴らしいもので、かえってこの会社のことを応援したくなってしまいました。(そんな私は、お人好しすぎ?)

 合併を経たタカラが、これからどんな方向に進んでいくのかはわかりませんが、たとえそれほど儲からなくとも、サイボーグ&ワルダーの復刻計画だけは、このまま終わらせないでもらいたいものです。

 それにしても、「ガンメタ」って結局、何色なのでしょうか?

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 タカラの「変身サイボーグ」は、70年代前半に育った子供達を夢中にさせた大ヒット玩具シリーズでした。

 さすがに70年代半ばになるとその人気は衰えてしまいますが、「サイボーグ」に始まるタカラのSF精神は、『ミクロマン』や『トランスフォーマー』など、現在まで長く続く男児玩具シリーズの中に脈々と受け継がれることになりました。

 そして、そんな「変身サイボーグ」の人気が一段落した頃、後継シリーズとして発売されたのが「アンドロイドA」。
 しかし、やはり柳の下にドジョウは二匹いなかったのか、こちらの方は「サイボーグ」ほどの人気を得ることのないまま、販売が終了してしまいます。

 ところで、日本から遠く離れたヨーロッパで、まったく新しいおもちゃが産声を上げたのは、極東の島国で「サイボーグ」シリーズに静かにピリオドが打たれた、まさにその頃のことでした。

 それは、俗に「MUTON」シリーズと呼ばれる、イギリス版「変身サイボーグ」「キングワルダー(MUTON)」、そして「アンドロイド」の人形達。

 デニス・フィッシャー社から発売されたこのシリーズでは、「アンドロイド」が正義の側ではなく、悪の一員として扱われるなどの設定の違いも見られますが、何と言っても日本版と大きく異なっていたのは、それぞれの人形が「変身サイボーグ(12インチ)」サイズではなく、ふたまわりほど小さな「少年サイボーグ」サイズであったこと。

 写真は、海を越えてはるばる日本までやって来た「イギリス版アンドロイド」が、本家「変身サイボーグ」と並んでいる(または、見下ろされている)ところ。

 東の地・香港で作られた「アンドロイド」が、西の彼方・イギリスでひとりの子供の手に渡り、何十年かを経たのち、生まれ故郷ともいうべき日本に戻ってくる。
 そんな彼の遥かな旅路を考えただけでも、なんとなくロマンを感じないでしょうか。

 どうか我が家が、この「アンドロイド」にとって安住の地となりますように。
 そして彼が、二度と遠い土地に行ってしまいませんように。

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 先日は「柳生十兵衛」のことを書いたので、今日は「木枯し紋次郎」アクションフィギュアを紹介します。

 「紋次郎」人形は、時代劇フィギュアのエキスパートとも言うべきアルフレックス社(『七人の侍』フィギュアが有名)から発売されただけあって、身につけている衣装や小物の出来が抜群です。
 「ふんどし」からはじまって「かっぱ」や「財布」にいたるまで、当時の渡世人(とせいにん)の装束・道具をそのまま6分の1に縮小した形で、紋次郎は身につけているのです。

 唯一の欠点は、人形の関節が柔らかすぎて、立っていてもすぐに倒れてしまうこと。
 ただし見方を変えれば、「あぐら」がかけるほど柔軟な関節構造の人形とも言えるわけで、このあたりは好き嫌いの問題かもしれません。

 ちなみにテレビで紋次郎を演じたのは、いまは政治家・作家として活躍する中村敦夫氏。
 人形の顔の似具合は85点といったところでしょうか。

 なお、このブログ記事のタイトル 「あっしには、関わりのねえことで・・・」 は、劇中での紋次郎の有名なセリフ。
 大ヒットしたこのドラマの紋次郎をまねて、当時の子どもは口にくわえたツマヨウジを飛ばし、よく親に叱られたものでした。

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 『変身サイボーグ99』と『キングワルダー2世』は、幸薄いシリーズでした。

 販売が低調だった原因としては

・サイボーグやワルダーの顔や体形が、微妙な感じだった
・『ネオ変身サイボーグ』のカラー・バリエーションが多すぎて、ファンがついていけなくなっていた
・『変身セット』用のヒーローがマイナーすぎた(多分、ライダーやウルトラなどの商品化権が取れなかった)

などが考えられますが、その結果、発売が予定されていた3番目の『ワルダー2世』=『ワルダー・エビル』は結局、市場に出ることなく消えてゆく運命となったのでした。

 その後、『エビル』用の「青いボディー」と「透明ヘッド」は、別々のイベントで限定販売されることになりましたが、特に「透明ヘッド」の方は現在ではほとんど見かけることがなく、『サイボーグ99』シリーズでは入手最難関アイテムとなってしまいました。

 ということで、今日ご紹介するのは『キングワルダー2世エビル・ヘッド』。
 マニアックなアイテムになって申し訳ありませんが、思い入れのある一品なので掲載してしまいました。

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 先日、近所のホビーショップでメディコム・トイの「RAH」シリーズ『魔界転生・柳生十兵衛 performed by 佐藤浩市』のバーゲン品を購入しました。

 単品で素体を買うより安い値段だったことに驚きながら、いそいそとパッケージを開けたところ、何と人形の足が初めからポッキリと折れているではありませんか。
 保証期間は1年以上も前に終わっていたのですが、ダメでもともとと、メディコムのサービスセンターに問い合わせてみたところ、良品と交換してもらえるとのこと。

 そんなこんなで、骨折した柳生十兵衛をメディコムに送ってから、待つこと一週間。今日になって、すっかり傷の癒えた佐藤浩市がついに戻ってきたのでした。

 我が家にいるもう一人のサムライ人形、アルフレックス社の『木枯し紋次郎』にくらべると、小物などはさすがに物足りない感じもしますが(紋次郎は足袋やワラジまで脱げるのです)、十兵衛の方も凝った衣装の柄(がら)や、佐藤浩市の表情が素晴らしい!

 そして何よりも、こころよく交換に応じてくれたメディコム・トイと6分の1計画さん、ありがとう。
 やはりメディコムは、21世紀に『変身サイボーグ』の精神を受け継ぐ、素敵な会社です。(でもRAHの価格は、もう少し下げてね。)

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