最近は「新ミクロマン」シリーズが元気一杯で、玩具店の棚には、色とりどりの新しい「ミクロマン」たちが並んでいます。
これだけたくさんの新製品が発売されるところを見ると、新シリーズはかなりの成功を収めているのでしょうが、「変身サイボーグ」ファンとしては、「ミクロマン」ばかりが人気者になるのは、すこし寂しい気がしないわけではありません。
サイボーグもミクロマンも、同じタカラのSF玩具シリーズなのだから、どちらもたいして変わらないではないか、という声も聞こえてきそうですが、サイボーグとミクロマンでは、それぞれのファン層が、実は微妙に違うようにも思うのです。
変身サイボーグがブームを呼んだのは、ほんの2~3年だったのに対して、ミクロマン・シリーズは20~30年もの間、新製品の発表が続いてきました。
もちろん、両方ともに好きだという人もたくさんいるのでしょうが、そうした結果、サイボーグファンは、どちらかといえば「狭く深く」なる一方で、ミクロマンのファンは「すそ野が広く、世代的にもかなりの幅がある」ように思えるのです。
私自身は完全な「サイボーグ世代」で、子供の頃には、ミクロマンにはそれほど興味はなかったのですが、にもかかわらず、この両者には、心にくいばかりの共通設定があるのも、また事実です。
たとえば、「ロボットマン」(写真は復刻版)は、胸にミクロマンを搭載できる、ミクロマンシリーズの一品として販売されたものでした。
しかし、このロボットマンの腕は、サイボーグシリーズの「サイボーグジャガー」などにも付けることができますし、なにより、ロボットマンの頭脳は、サイボーグ1号の脳の一部をクローン培養(!)して作り上げたものとされているのです。
いろいろなファン層を取り込もうという、巧みな商法だといえばそれまでかもしれませんが、こうしてまた今日も、サイボーグファンの財布のヒモは、タカラによって、ゆるめられてしまうのでした。
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