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 しばらく続けてきた「ウルトラシリーズ」関連記事も、ひとまず今回で一段落。


 ということで、今日のタイトルは 「さらばウルトラマン」

 もちろん初代「ウルトラマン」の、最終回の放映タイトルです。


 私が初めてその放送を見たのは、おそらく小学校中学年あたり。

 夏休みか何かで、母方の実家に滞在していて、たまたま再放送されていた最終回に
出会ったときのことだったと記憶しています。


 なぜ、そこまで詳細に覚えているのかといえば、小学生の私にとって、この番組は、あまりにも衝撃的だったから。

 いまでこそ、主人公の死によって締めくくられる番組は、それほどめずらしくはないものでしょう。

 しかし小学生だった私にとっては、ヒーローの死、ましてや、無敵だと思っていたウルトラマンが
ゼットンに負けて死んでしまうという展開は、まさに驚愕以外の何ものでもありませんでした。

 焦燥と不安と興奮との入り混じった、その感覚を思い出すと、いまでも胃の底のあたりがジーンとするくらいで、
はやりの言葉でいえば、一種の「トラウマ体験」と呼んでもいいのかもしれません。


 実は、このほかにも、ウルトラシリーズでは、たとえば
「スノーゴン」という怪獣に「新マン」がバラバラにされるといった
現在では絶対に作られることがないであろう衝撃的な場面が、しばしば描かれています。

 しかし、そうしたシーンを見たからといって、当時の子供が残虐な行為に走ったということは
特になかったように思うのですが・・・


 それはともかくとして、今回ご紹介するのは、メディコム・トイ「RAH」シリーズより「ウルトラマン・Aタイプ」

 最終回に登場したのは、もちろん、「君にも見える!ウルトラの星」の回でも触れた、「Cタイプ」のウルトラマン。

 いまでは、ウルトラマンといえば、この「Cタイプ」のマスクを思い浮かべる人も多いでしょうし、
私自身も子供の頃は「Aタイプ」の顔は、何となく怖い感じがしていたのですが、
年を経るにしたがって、いつのまにか、ウルトラマンといえば
「Aタイプ」と思うようになってきたのですから、不思議なものです。


 ちなみに、メディコムのウルトラマン人形は、顔には「100点」を付けても良いと思うのですが、
上腕がやや太すぎるのと、独特の体型を再現するために入れた「インナーバスト・パーツ」のおかげで
ちょっと「なで肩」気味である点を引くと、総合で「80点」といったところでしょうか。

 あとは、銀色のスーツ生地が、かつてのRAH「キカイダー」や「キカイダー01」を
彷彿(ほうふつ)とさせるものなのですが、それらは塗料の剥離がひどいことで有名な製品だったので、
ウルトラマンも、やがてボロボロになってしまうのではないかという点が、最大の心配ではあります。