『変身サイボーグ記念館』 ブログ

このブログは、タカラの「変身サイボーグ」シリーズを中心に、12インチのアクションフィギュアを紹介する
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カテゴリ: サイボーグ

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 「少年サイボーグ」は、「変身サイボーグ1号」の弟という設定で、販売された商品でした。


 実は、この「少年サイボーグ」
「武器」のギミックなども、かなり凝っていて、
当時としては結構「先進的」なおもちゃだったのではないでしょうか。


 しかし彼は、「変身サイボーグ」や「キングワルダー」にくらべると
現在では、まったく人気がなく、
可哀想なことに、「アンティークおもちゃ」というよりは
「中古玩具」に近い扱いをされることさえあるようです。

 もしかすると「少年」用として発売された「変身セット」が、
特撮ヒーローなどの「キャラクターもの」ではなく
タカラの「オリジナルデザイン」によるものだったために、
こうした現象が起きているのかもしれません。


 それはともかくとして、写真のように、勝手に色を塗って
自分だけのオリジナル武器を
こころおきなく作ることができる、という点でも、
簡単に手に入るというのは
集める側にとっては、良いことであるに違いはないのでしょう。

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 人間には、「悪」に憧れる側面が、誰にもあるのではないでしょうか。

 学校では、まじめな優等生タイプよりも
ちょっとワルそうな学生が、女の子にモテたり、
大学生にもなると、きれいで、さっぱりとした格好をやめて
みな、うっすらとヒゲを生やし、髪を染めてみたり・・・

 もちろん、少年たちにとっても
「悪(=大人)」の匂いはいつでも憧れの的であり、
「シガレット・チョコレート」で、タバコをふかす真似をしてみたり、
大人のふりをして、ガラガラ・・・ペッと、路にツバを吐いてみたりした経験は
多分、誰にでもあるのではないでしょうか。

「ウルトラシリーズ」でいえば
ウルトラマンよりも、むしろカッコいい「怪獣」が好きになったり、
「ライダーシリーズ」でいえば
ライダーたちを苦しめた強い「怪人」が
翌日の教室の話題になったり、といった点から考えても、
おそらく人間には、小さい頃から
「悪(の強さ)」に憧れる部分があるにちがいありません。


 ということで、今日のテーマは、タカラの「キングワルダー1世」

 御存知の方も多いと思いますが、この「ワルダー」は
「変身サイボーグ」の敵役として発売された商品でした。

 子供の頃の私は、ワルダーの全身から放たれる、「悪」のオーラに魅せられて、
サイボーグ用の「変身セット」(ウルトラマンやマジンガーZなどがあった)を買う前に
ワルダー用の「怪人セット」や「武器セット」を揃えたのを覚えています。


 もちろん当時の子供には、4種のワルダーを全色そろえる、などという
贅沢は許されていませんでしたから、
写真のものは、当然、大人になってから、ひとつづつ買い集めたもの。


 大人になると、仕事に追われるとか、ストレスがたまるとか
あまり良いことがないようにも言われていますが、
少なくとも、自分の好きなものを買う余裕ができたことだけは
大人になって良かったことなのかもしれません。

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 今回は、久しぶりに「変身サイボーグ」関連の話題を書いてみます。


「X-BORG(クロスボーグ)」は、
タカラの1/6スケール・女性フィギュア「クールガール」シリーズの一環として
展開されている、男性フィギュア・シリーズです。


 設定では、このXBORGは、
普段はクールガールの訓練用トレーナーを務めるとともに、
作戦遂行時には、彼女達の支援にまわる「アンドロイド(人造人間)」である、とされています。

 万一、作戦が失敗したときには、
機密保持のためにクールガールもろとも自爆して
半径1kmを焦土と化す、とのことですが、
「変身サイボーグ」ファンにとって重要なのは、そうした設定よりも
「XBORG」シリーズの人形として、「ネオ変身サイボーグ」の素体が流用されていることでしょう。


 同じ素体を使っているのですから、XBORG用の武器や付属品は
すべて、ネオ変身サイボーグにも、そのまま使用することができます。


 しかし、サイボーグファンの目には、
XBORGの「サイバーパンク」的な未来観
(「ブレードランナー」、あるいは「マトリックス」的と言っても良いかもしれません)や、
リアル志向の武装は、
変身サイボーグの「レトロ・フューチャー」的な未来観とは
かなり異なったものに、映るのではないでしょうか。


 ただ、タカラの合併が発表され、
頓挫した「オリジナル版・変身サイボーグ」の復刻計画にも
新たな展開が望めそうにない現状では、
新しく発表されるサイボーグ関連の商品が
このXBORGだけになってしまうことは、十分にあり得ることかもしれません。

 そして、そう考えると、XBORGに対する見方も
なぜか温かいものに変わってしまうのですから、不思議なものです。

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 書いた記事がたまって、どんどん見づらくなってきたので、ブログのトップページを新しくしてみました。

 ほかの方はどんな感じにしているのかと、いくつかのブログをまわってみたのですが、
人によって、ブログ画面もずいぶんちがうものですね。

 中には、どうしたらそんなふうに表示できるのか、まったくわからないページもあって、
ブログ世界はなかなか奥が深いです。


 ところで、今日のテーマは「帰ってきたウルトラマン」

 「ウルトラマン」を「怪獣ドラマ」、「ウルトラセブン」を「SFドラマ」とするなら、
「帰ってきたウルトラマン」は、やはり「人間ドラマ」ということになるでしょうか。

 特に「第1クール」と呼ばれる最初の13話は、恋あり、涙あり、葛藤あり、スポ根あり、
さらには人生の先達(岸田森、演ずる坂田健)の渋いセリフや、MAT隊員同士の嫉妬まであって、
それまでの「怪獣番組」から、さらに一歩、先に進んだ感さえあったのでした。

 視聴率が予想外に低迷した結果、大人向けに近いこうした内容はその後、全面的に見直され、
後半のストーリーは対象年齢をやや下げたものになっていくのですが、
それでも、この「帰ってきたウルトラマン」には、後年、「傑作」と呼ばれることになる
いくつものエピソードがちりばめられているのは、知る人ぞ知るところでしょう。

 「平成ウルトラシリーズ」のファンなら、「ティガ」=「セブン」、「ダイナ」=「マン」、「ガイア」=「新マン」と考えれば
それぞれのシリーズの雰囲気も、つかみやすいかもしれません。
(でもやはり、「恋」という観点から見ると、「ティガ」=「セブン」+「新マン」かも)


 ということで、今日取り上げるのは、タカラ「正義の味方」シリーズより「帰ってきたウルトラマン」

 曖昧な記憶で申し訳ありませんが、たしかこの「正義の味方」人形は、
岸田森自身が脚本を書いた「光怪獣プリズ魔」の回の中でも、
怪獣の内部に閉じ込められた(侵入した?)「新マン」として
ミニチュア撮影に使われたのではなかったかと思います。


 ただし、画像の人形は、ご覧のとおり、とても状態が悪いもの。

 どなたか、赤い模様の部分の色は落とさずに、白い部分(本当は銀色だったのですが)だけをきれいにする方法を御存知の方は、いらっしゃらないでしょうか。

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 久しぶりのブログなので、今回は話題を変えて、「変身サイボーグ」と「ミクロマン」について。

 最近は「新ミクロマン」シリーズが元気一杯で、玩具店の棚には、色とりどりの新しい「ミクロマン」たちが並んでいます。

 これだけたくさんの新製品が発売されるところを見ると、新シリーズはかなりの成功を収めているのでしょうが、「変身サイボーグ」ファンとしては、「ミクロマン」ばかりが人気者になるのは、すこし寂しい気がしないわけではありません。

 サイボーグもミクロマンも、同じタカラのSF玩具シリーズなのだから、どちらもたいして変わらないではないか、という声も聞こえてきそうですが、サイボーグとミクロマンでは、それぞれのファン層が、実は微妙に違うようにも思うのです。

 変身サイボーグがブームを呼んだのは、ほんの2~3年だったのに対して、ミクロマン・シリーズは20~30年もの間、新製品の発表が続いてきました。
 もちろん、両方ともに好きだという人もたくさんいるのでしょうが、そうした結果、サイボーグファンは、どちらかといえば「狭く深く」なる一方で、ミクロマンのファンは「すそ野が広く、世代的にもかなりの幅がある」ように思えるのです。


 私自身は完全な「サイボーグ世代」で、子供の頃には、ミクロマンにはそれほど興味はなかったのですが、にもかかわらず、この両者には、心にくいばかりの共通設定があるのも、また事実です。

 たとえば、「ロボットマン」(写真は復刻版)は、胸にミクロマンを搭載できる、ミクロマンシリーズの一品として販売されたものでした。
 しかし、このロボットマンの腕は、サイボーグシリーズの「サイボーグジャガー」などにも付けることができますし、なにより、ロボットマンの頭脳は、サイボーグ1号の脳の一部をクローン培養(!)して作り上げたものとされているのです。

 いろいろなファン層を取り込もうという、巧みな商法だといえばそれまでかもしれませんが、こうしてまた今日も、サイボーグファンの財布のヒモは、タカラによって、ゆるめられてしまうのでした。

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 「ウルトラQ」「マン」「セブン」までのウルトラシリーズで育った子供たちを「ウルトラ第1世代」とするなら、「帰ってきたウルトラマン」でウルトラシリーズに親しみ始めた子供たちは「ウルトラ第2世代」と言ってもよいでしょう。

 私にとって、初めてリアルタイムで見た記憶があるのは、実は「帰ってきたウルトラマン」。
「マン」や「セブン」は後になってから、再放送を通じて見るようになったというのが本当のところです。

 どのシリーズで、初めて「ウルトラマン」に親しむようになったのかは重要なところで、自分が理想とする「ウルトラマン」のあり方は、最初に出会ったウルトラシリーズにかなり影響を受けるのではないでしょうか。

「帰ってきたウルトラマン」がどういうシリーズであったのかは、あちこちに書かれているので、ここでは詳しくは触れません。
 しかし、自分にとっての理想の怪獣が「レッドキング」でも「キングジョー」でもなく、画面に登場してからわずか数分であっけなくやられてしまった「アーストロン」であるなら、その人は、まぎれもない「ウルトラ第2世代」と断言してもさしつかえはないでしょう。


 というわけで、今日ご紹介するのは(アーストロンではなく)、タカラ「正義の味方」シリーズの「MAT隊員」。

 「正義の味方」は、「変身サイボーグ」に先行して発売されたシリーズで、衣装の作りもむしろ豪華であるため、ショップでは「サイボーグ」の「変身セット」よりも高い売値で並んでいることが多いようです。

 ただし、写真の「MAT隊員」だけは、なぜかあまり人気がなく、「サイボーグ」シリーズの「MAT隊員」(これはかなりのプレミア品)よりも手に入れやすいのが、ありがたいところ。

 顔は「正義の味方」シリーズの人形に共通するもので、新マンに変身する「郷秀樹隊員」にはほとんど似ていませんが、隊員服などは、当時としてはかなり良く出来た商品だったのではないでしょうか。

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 「ガンメタ」が本当はどんな色なのか、みなさんはご存知でしょうか?

 復刻版の「変身サイボーグ」には、内部メカが「金」「銀」色のものと、人形が「スモークブラック」(メカは銀色)のものとがありました。
 しかし意外に知られていないのが、トイズドリーム限定版の「マジンガーZ変身セット」に付属していた、内部メカが「ガンメタル」色のサイボーグなのではないでしょうか。

 しかし「ガンメタル」版(写真上右)といっても、「銀色」版(写真上左)との違いはかなり微妙で、遠目にはほとんど差がないようにも見えます。

 近づいてみると、「ガンメタ」(写真下右)の方がわずかにメカ表面のつやが少なく、くもった感じなのに対して、「銀」(写真下左)の方はピカピカの鏡面仕上げであることがわかりますが、そう言われてみなければ、ほとんど気がつかないのではないでしょうか。


 実は、我が家の復刻版「サイボーグ」や「ワルダー」達のほとんどは、一度タカラの「お客様相談室」に送られたのち、表面が溶けない素材になって戻ってきています。

 この「ガンメタ」版もその時、一緒にタカラに送ったのですが、最初はタカラの担当者にさえ「銀色」版と間違われて、我が家には「銀色」のサイボーグが返送されてきてしまいました。

 その後、事情を説明して、何とか「ガンメタ」版を返送してもらえることになったのですが、この版は限定生産品のために再生産が行なわれず、結局、胴体は旧製品のまま、両腕と腰から下だけが新素材に交換されて戻ってくることになったのでした。

 復刻版サイボーグは、人形とコスチューム素材との相性のせいで「環境には優しいが、保存には厳しい」という評判を呼んでしまいました。
 しかし、交換のためのやり取りの際も、お客様相談室の対応は実に素晴らしいもので、かえってこの会社のことを応援したくなってしまいました。(そんな私は、お人好しすぎ?)

 合併を経たタカラが、これからどんな方向に進んでいくのかはわかりませんが、たとえそれほど儲からなくとも、サイボーグ&ワルダーの復刻計画だけは、このまま終わらせないでもらいたいものです。

 それにしても、「ガンメタ」って結局、何色なのでしょうか?

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 タカラの「変身サイボーグ」は、70年代前半に育った子供達を夢中にさせた大ヒット玩具シリーズでした。

 さすがに70年代半ばになるとその人気は衰えてしまいますが、「サイボーグ」に始まるタカラのSF精神は、『ミクロマン』や『トランスフォーマー』など、現在まで長く続く男児玩具シリーズの中に脈々と受け継がれることになりました。

 そして、そんな「変身サイボーグ」の人気が一段落した頃、後継シリーズとして発売されたのが「アンドロイドA」。
 しかし、やはり柳の下にドジョウは二匹いなかったのか、こちらの方は「サイボーグ」ほどの人気を得ることのないまま、販売が終了してしまいます。

 ところで、日本から遠く離れたヨーロッパで、まったく新しいおもちゃが産声を上げたのは、極東の島国で「サイボーグ」シリーズに静かにピリオドが打たれた、まさにその頃のことでした。

 それは、俗に「MUTON」シリーズと呼ばれる、イギリス版「変身サイボーグ」「キングワルダー(MUTON)」、そして「アンドロイド」の人形達。

 デニス・フィッシャー社から発売されたこのシリーズでは、「アンドロイド」が正義の側ではなく、悪の一員として扱われるなどの設定の違いも見られますが、何と言っても日本版と大きく異なっていたのは、それぞれの人形が「変身サイボーグ(12インチ)」サイズではなく、ふたまわりほど小さな「少年サイボーグ」サイズであったこと。

 写真は、海を越えてはるばる日本までやって来た「イギリス版アンドロイド」が、本家「変身サイボーグ」と並んでいる(または、見下ろされている)ところ。

 東の地・香港で作られた「アンドロイド」が、西の彼方・イギリスでひとりの子供の手に渡り、何十年かを経たのち、生まれ故郷ともいうべき日本に戻ってくる。
 そんな彼の遥かな旅路を考えただけでも、なんとなくロマンを感じないでしょうか。

 どうか我が家が、この「アンドロイド」にとって安住の地となりますように。
 そして彼が、二度と遠い土地に行ってしまいませんように。

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 『変身サイボーグ99』と『キングワルダー2世』は、幸薄いシリーズでした。

 販売が低調だった原因としては

・サイボーグやワルダーの顔や体形が、微妙な感じだった
・『ネオ変身サイボーグ』のカラー・バリエーションが多すぎて、ファンがついていけなくなっていた
・『変身セット』用のヒーローがマイナーすぎた(多分、ライダーやウルトラなどの商品化権が取れなかった)

などが考えられますが、その結果、発売が予定されていた3番目の『ワルダー2世』=『ワルダー・エビル』は結局、市場に出ることなく消えてゆく運命となったのでした。

 その後、『エビル』用の「青いボディー」と「透明ヘッド」は、別々のイベントで限定販売されることになりましたが、特に「透明ヘッド」の方は現在ではほとんど見かけることがなく、『サイボーグ99』シリーズでは入手最難関アイテムとなってしまいました。

 ということで、今日ご紹介するのは『キングワルダー2世エビル・ヘッド』。
 マニアックなアイテムになって申し訳ありませんが、思い入れのある一品なので掲載してしまいました。

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