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 このところ、ダンとアンヌについて取り上げてきたので、今回は「ウルトラセブン」にまつわる、ささやかな自慢話を書かせてください。

 いまから何年か前、バンダイから「ウルトラセブン」トレーディングカードが発売されました。

 トレーディングカードというのは、「ポケモン」や「遊戯王」カードのように、絵柄の違う数枚のカードが小さなビニールの袋(パックという)にはいって売られていて、ファンはそのパックを買い足しながら、数十~数百種類のカードを少しずつ揃えていくという仕組みになっています。

 パックの中にどんなカードがはいっているのかは、買って、袋を開けてみるまでわかりませんから、珍しいカードが出れば喜び、すでに持っているカードばかりだとガックリするという、何となくギャンブルにも似た喜怒哀楽を味わわせてくれる商品と言ってもよいかもしれません。
(ただし、1パック300円くらいで売られているカードの原価は、おそらく10円か20円といったところでしょうから、実にうまい商売を考え出したものです。)


 しかし、まぎれもない「ウルトラ」世代である私は、「ウルトラセブン・カード」が発売されると、もちろん何パックかを買い求めてしまいました。

 そして、買ったパックを一日ひと袋ずつ開封していくのを楽しんでいた、そんなある日、なにげなく開いたパックから出てきたのは「ダン&アンヌ・Wサインカード」(写真中央)。

 それは、ダン役の森次晃嗣さんと、アンヌ役のひし見ゆり子さんの直筆サインがダブルではいった、大変なお宝カード(多分)ではありませんか。

 普段は、それほどクジ運の良い方ではない私も、その時ばかりは運命の神様に深く感謝したものでした。


 しかし、その後の私が、いまひとつクジ運に恵まれないのは、もしかするとその瞬間に、一生のクジ運のすべてを使い果たしてしまったせいなのかもしれません。
 それが良かったのか、悪かったのかは、多分、運命の女神だけが知っているのでしょう。